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リゼロ18話が宣伝の割にそこまで反響されなかったのはなぜか

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話題沸騰中のアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』。シリーズ累計200万部を突破し、今年のアニメでは一番話題になっているのではないだろうか。

そんなリゼロだが、制作が大いに大宣伝した話数がある。18話だ。

都内の駅に広告を張るなど、深夜アニメの宣伝にしては異例の仕方だ。
 
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18話にあたるWEBや原作小説の話も、読者は間違いなく神回と言っていた。原作者の長月達平さんも、「リゼロを書く上で、原作6巻(アニメ16~18話)の内容に辿り付く事を目標に書いていたと話している(原作小説6巻あとがきより記載)。

そこまで大々的に宣伝されれいた18話。その放送後のネットでの評価はこのようになっている。

  • 文句なしの神回
  • この回を見るためにアニメを見ていた
  • レムの健気さに感動した

このような大絶賛の声がある一方、

  • 15話のほうが神回だった
  • 面白かったけど期待していたほどではなかった

こういった微妙な意見も聞こえる。19話放送後には「19話のほうが神回だった」、アニメ最終回後には、「白鯨戦、怠惰線のほうが18話より神回だった」と言う声がかなりある。ちなみに僕も白鯨戦、怠惰線のほうがめちゃくちゃ面白かったと思う。

なぜ18話は原作ではかなりの高評価な上、ここまで大々的な宣伝をしたにも関わらずそこまで反響がなかったのだろうか。

鬱展開がアニメではカットされまくっている

まず、3章の内容はアニメではかなりカットされている。1,2章が原作1巻あたり4話で構成されていたのが、3章では1巻あたり2~3話で構成されている。

スバルが醜態を晒すのが12話~17話と、わずか6話しかない。

それに対しweb版は、18話の「ゼロから」にあたる話は第3章52だ。つまり、第3章1~51はスバルは醜態を晒す場面。web読者は、「いつまでスバルいじめを続けるんだ!」と、長い長い鬱展開を読みながら思っていた。中には3章途中で見るのをやめた人も多いと聞く。

長い、長い鬱ストーリーを読んでいたからこそ、「ゼロから」を読んだことによる反響が強かった。「ゼロから」をWEBであげたあとは、離れていった読者がかなり戻って来たと聞く。

つまり、アニメではスバルいじめがWEBと比べてカットされまくっていたために反響も少なかった。

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製作スタッフが有能すぎた

原作者の長月達平氏は「一部の人に死ぬほど響けばいいと思っていた、1クール目からここまで反響があるとは思わなかった」と話している。

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WEBで書いていた時も、「ゼロから」を書けば、途中で離れた読者も戻って来ると思って書いたと発言している。だからアニメでも反響があるとすれば18話の放送後だと思っていたそう。

しかし長月氏の考えとは裏腹に、リゼロは1クール目からウけてしまった。

毎話の終わりの引きが超絶うまく、次回が待ち切れなくなるような終わり方になっていた。特に7話放送後はかなりの反響があり、「神回だった」「スバルカッコよかった」といった高評価な感想が多かった。それから2章終わりの11話までゾクゾク来る展開の連続で視聴者は次々引き込まれた。

さらに、12話~17話は、WEB版では離れて行ってしまった読者が多いのに、アニメでは逆に視聴者が増えている。

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原作者やWEB読者は「17話まではキツい展開やスバルのウザさで不評だが、18話から一気に面白くなって行く」と予想していたのに、スタッフが有能すぎるあまり、最初から春アニメでもトップクラスの話題を集めるほど高評価だったのだ。

確かに17話までと比べ、18話~25話のほうが最高に面白い展開が続くが、WEB読者や原作者の中では「17話まで微妙→18話からめちゃくちゃ面白い」だったのが、アニメでは「17話までかなり面白い→18話からめちゃくちゃ面白い」なのだ。

今までキツい展開が続いたからこそ、18話でスバルが立ち直る話はWEBではかなりの反響があったのだ。しかしアニメはスタッフが有能すぎたあまり、猛烈な宣伝の割にそこまで反響がなかったのだ。

アニメでは重要な心理描写をカットしていた

 勘違いをしていた。思い違いをしていた。間違ってしかいなかった。
 彼女は、レムだけは、スバルの堕落をどこまでも許容してくれるのだと思い込んでいた。どんなに弱くて情けない醜態をさらしても、許してくれると勘違いしていた。
 それは誤りだ。間違いだ。致命的な愚かさだ。

――レムだけは、スバルの甘えを絶対に許さない。

なにもしなくていいと、大人しくしていろと、無駄なことをするなと、みんながスバルにそう言った。
誰もがスバルに期待なんかせず、その行いが無為であるのだと言い続けた。

――レムだけは、そんなスバルの弱さを許さない。

立ち上がれと、諦めるなと、全てを救えと、彼女だけは言い続ける。
誰もスバルに期待しない。スバル自身すら見捨てたスバルを、彼女だけは絶対に見捨てないし、認めない。

それは、ナツキ・スバルが彼女にかけた『呪い』だった。

http://ncode.syosetu.com/n2267be/129/

この重要な心理描写をカットしていたことにより、原作未読者は「レムはすべてを受け入れてくれる人」と認識している可能性がある。アニメでこの心理描写をカットしていなければ、レムの本質を理解でき、より反響が大きかったかもしれない。

19話以降が面白すぎた

18話をきっかけに立ち直ったスバルが、19話以降大活躍をするのはとても熱くなる展開だ。白鯨戦、怠惰戦と、ヴィルヘルムさん、クルシュさん、ユリウスの活躍もありとても見逃せない展開。

個人的に一番面白かったのは22話。スバルがペテルギウスに憑依され、ユリウスとフェリスに「俺と殺せ」と悲願するところ。13話で自分を打ちのめしたユリウスがスバルが死ぬことを悔やむ姿は本当に熱くなり、感動した。その後スバルとユリウスがペテルギウス相手に共闘する姿もとても熱くなる展開だった。

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ともかく、19話以降がすべて神回だったせいで、18話の影が薄くなってしまった。まあ18話放送後の反響に関して19話以降は無関係だが...

終わりに

アニメしか見ていない人は、ぜひWEB版、書籍版を読んでほしい。アニメではかなりカットされた場面や心理描写が事細かく描写されていてとても見ごたえがある。また、WEB版と書籍版では微妙に展開が違うところがある。アニメは書籍版準拠のため、アニメを見た後にWEB版を読めば、違った展開を楽しめるはずだ。

リゼロは、他のなろう小説を比べても、文章力や話の展開、伏線の張り方などが飛び抜けている。とても無料で読めるものとは思えないクオリティだ。